ダイヤモンドコート発注レポート(前編)

ダイヤモンドコートに興味がある方、また、今後、西村コーティングさん(←クリックでHPへ)にダイヤモンドコートを発注してみたい方のために今回の発注の流れについて記録しようと思います。

今回、私は雑誌『モト・メンテナンスINDEX7』の『プロショップとのつき合い方』に特集された記事を見て発注しましたが、この記事の内容を中心に、私の経験や気づいたことなど等を加えて記載しています。

319モトメンテナンスINDEXは、バックナンバーでも購入することができるので、まずはこの雑誌を一読してみることをオススメします。
なお、この雑誌は、現在電子版も発行されているようですし、ホームページ「MOTOMAINTENANCE・モトメンテナンスの雑誌・最新刊情報」にも結構詳しいレビュー等が載ってて参考になります。
合わせてご紹介します、参考にしてください。

なお、毎回の決まり事ですが、ここに記載しているのは私の体験談的な記録であり、かつ、平成19年4月時点の情報です。
今後、価格や発注の方法などが変更されることが予想されます。
ですから、ご自分でダイヤモンドコートを発注する場合は、必ず西村コーティングさんに事前に電話で値段の概算や部品発送の方法等を相談して、実際の発注は全て自己責任でお願いします。
また、私は単に顧客の一人にすぎず、西村コーティングさんと何の関係もありません。ですから、間違っても「奴のブログにこう書いてあったのに話が違う」などと西村コーティングさんに苦情を言うことがないよう約束してください。
体験談的なお話しかできませんが、私に対する質問であればできる限りお答えしたいと思いますので、メール等でご連絡ください。

 

第1章 まずは相談

まずは西村コーティングさんに電話をして事前に相談する訳ですが、その前に、

  • 発注するバイクの車種、排気量
  • 色はどうするのか
  • 艶はどの程度にするか

…これくらいはあらかじめ把握しておく必要があります。
連絡先は西村コーティングさんのHPを参照してください。

なお、西村コーティングさんはダイヤモンドコートの他に、通常の粉体塗装など、色々な表面処理を手がけている会社ので、電話をかける場合は「ダイヤモンドコートをお願いしたいのですが」とあらかじめ何について聞きたいのか最初に言っておいたほうが良いと思います。

自分のバイクの排気量を知らない人はいないと思いますが、排気量からだいたいの値段が分かるみたいなので事前に把握しておいてください。
色についてですが、ダイヤモンドコートは調色の自由度がかなり高いらしく、色の見本さえあれば大抵の色を再現できるそうです。
ただし、調色を依頼する場合は4000円の追加料金がかかります。(平成19年4月現在)
しかし、シルバーとブラックについてはあらかじめ大量に用意しているためか、調色代は無料だということでした。
今回、私は4型を再現しようと計画しているので、
フレームはシルバー
エンジンハンガーやバッテリケース等はブラック
でお願いしましたが、3型のフレームはゴールドですから、これを再現しようと思ったら別に調色代が必要になるかもしれません。

艶については、艶ありから半艶までいろいろできるそうですが、私は「塗膜が頑丈っぽい」という勝手な想像から、全て艶ありで注文しました。
艶の有無で値段の違いはないようです。
新車の状態にこだわるようなら艶は押さえたほうがいいかもしれませんが、その辺は好みによると思うので気になる人は直接問い合わせてください。
また、銀色に関しては「細め」「粗め」があるそうで、粗めは銀の粒子が粗いためによりキラキラ光って見えるそうです。
あまり光りすぎると何だか安っぽく見えるかもしれないという予想から、今回は細めでお願いしました。

ところで、今回電話で相談したとき、西村コーティングさんから
『フレームに補強は入ってますか?』
と聞かれました。
私は補強が必要なほどガンガンに乗るライダーではないので、普通に「してません」と答えましたが、もしかすると補強の有無で追加料金がかかるかもしれませんので、補強入りのフレームをお持ちの方は、その辺も問い合わせてください。
また、素材がアルミでもスチールでも塗装の乗りや完成度に違いはないようです。

 

第2章 気になる値段

さて、一番気になる値段についてですが、電話で問い合わせたところ、今回発注した3型は、そのフレームだけで
約8万円
ということでした。
かなり高額ですが、この金額にはフレーム全体のブラスト処理からダイヤモンドコート処理までの金額が含まれていますし、フレームを丸ごとブラストすることが個人に可能なのかどうか、フレームを塗装し釜入れするだけの設備が用意できるのかどうか、ダイヤモンドコートという強固な塗料を個人で入手できるのかどうか等いろいろ考えればこの金額でも妥当な線ではないかと私は考えます。
それに私個人にフレーム1体を丸ごと処理するだけの時間的余裕もありませんし、仮に自分にできたとしてもせいぜいウレタン塗装が限度でしょうから、長く綺麗に乗れることを考えれば値段に見合わないということはないように思います。
そもそもプロの方にやってもらうわけですから、その人件費だけで結構するはずですし、値段について文句は言えないですよね。

値段に「約」がついていますが、これはフレームの形状や大きさで変わってくるためです。
また、この約8万円という金額は税込みの金額(だったと思う)とのことですが、そもそもその金額も形状や大きさによって変わるので、結局のところ、現物を送り塗装が終わってみないと何ともいえないというのが現実のようです。
3型と同じ排気量750ccのバイクでもフレームが分割できるバイクもあるでしょうし、フレームのサイズや形状も個々で違うでしょうから、一律に価格を決められないのも当然だと思います。

ここでポイントなのが、
・フレーム1体のみで約8万円
・スイングアーム1個のみで約7万円
という点です。

じゃあ、「フレームとスイングアームだけで15万円もするのか?」というと、これが違っていて、西村コーティングさんでは
・フレーム+スイングアームで約8万5千円
という価格設定になっています。

つまり、
発注するときは周辺パーツもまとめて発注したほうがお得
ということになります。

ちなみに、小物1個の値段について具体例を出して質問したところ、
・バッテリーケースの追加   +3500円
・リアキャリパのステーの追加 +1500円
ということでした。
値段の決め方は部品別というよりもそのサイズによるようなので、3型のフロントカウルステー等は無駄に大きいため、結構な金額がかかりそうです。

今回、西村コーティングさんに発送したのは

  • フレーム
  • スイングアーム
  • サイドスタンド
  • フロントカウルステー
  • トップブリッジ
  • バッテリーケース
  • エンジンハンガー(5枚)
  • リアショックのリンク(3点)
  • ステップ類(計6点)
  • ブレーキペダル
  • チェンジペダル
  • シート下についている棒2本(荷物用フックをかける部分?)
  • リアキャリパのステー
  • リアキャリパトルクロッド
  • レギュレーターが取り付けられていた電装用のプレート
  • オイルクーラーステー

…ですので、前述したバッテリーケースの金額を基本に各部品の大きさから、自分なりに判断した概算の予想総額は

約13万6,000円

でした。(ちなみにこの金額には往復の送料は含まれていません。)

今回、

  • センタースタンド
  • 前後タイヤ
  • フロントフォークのアウターチューブ

等は含まれていませんので、これらも発注するつもりなら個別に別料金が追加されます。
・・・あらためて見ると結構な金額ですね(^-^;)
でも、程度が極上の中古750ccバイクを1台買うと思えば、妥当な金額ではないでしょうか?
3型に限った話ではありませんが、古いバイクを維持するというのはそれなりの労力と投資が必要ということです。

 

第3章 発注の準備

(1) すべて分解すべし

さて、いよいよ発注する訳ですが、まずは全ての部品を取り外してフレームのみにする必要があります。
3型自体古い車両なので、中にはネジが錆びて固着したものや、ネジ自体が腐食して崩れている場合もあります。
ボルトも結構強固に締まっているので、インパクトレンチ等のエアツールがあると便利です。・・・というより、インパクトレンチなしでの作業はボルトやナットをなめてしまう可能性があるのでオススメしません。
いったんなめてしまったボルトや、ネジ穴のつぶれたネジは取り外すのに相当の労力が必要なので、工具が十分に揃っていない方はショップ等に依頼するほうが無難でしょう。

これは最初に言うべきことなのかもしれませんが、自分で全てばらすということは、ハーネス等の電装部品も含めてまた自分で組み立てないといけないということですから、その辺に自信がない人は最初から触らないほうがいいです。
ハーネス類は取り外すのは簡単ですが、いったんバラバラになったものを組み付けるのはそう簡単にはいきません。
よくあることですが、いくら綺麗に仕上がったとしても部品が余ったりしたら、怖くてその車両には乗れません(笑)。

分解で一番の難関はエンジンの取り外しだと思われます。
とにかく3型はエンジン周りの脱着が非常に面倒です。
3型のエンジンの取り外し方法は、シリンダを取り外すと簡単にいくそうですが、私はまだシリンダを取外すだけの勇気がなかったので、この方法はとらず、どこかの掲示板で記載されていたフレームごとエンジンを横に倒し、フレームを上に引き出すという方法で取り外しました。
・・・実は取り外すまでに色々苦労があったのですが、思い出したくもないので書きません(笑)
とりあえず、エアクリーナボックスをぶった切る羽目になりました。(TДT)
ヘッドカバーとオイルパンを先に取外すと、エンジン降ろしがちょっと楽になります。
私は全部一人でやりましたが、一人でやるとフレームやエンジンをガシガシ傷つけつけます。
今回はどうせ塗装するのだからという考えから傷は無視しましたが、逆にエンジンを取り付ける場合や、エンジン自体に傷を付けたくない場合は、2人以上いたほうがいいかもしれません。
あと、フロントフォークを取外すときは車体を倒さないように注意してください。

(2) 外せる部品は全て外すべし

西村コーティングさんによれば『外せる部品は全て外すこと』…だそうです。
ステップ周りなど、数個の部品で1個のパーツを構成している場合でも全て分解してもらいたいということでした。
分解するということはそれだけ部品数が増えて価格も上がる訳ですが、3型に限っては一部組み立てたまま塗装できるような部品はありませんでした。
例えばリアショックのリンク周りなど、一部組み立てたASSYの状態で処理することもできそうですが、可動部にブラストの砂が入り込みそうですし、塗装中に部品が回転したり動いたりすると困るのではないでしょうか。

ただし、ベアリングについては別です。
理想的にはベアリングも外せた方が良いのでしょうが、ベアリングは圧入されていることがほとんどなので、特殊な工具がないと取り外せないし、組み付けるのも困難です。
その辺は西村コーティングさんも了解済みで、取り外せないベアリングはマスキングで対処するということでした。
バッテリーケースや電装プレートについている振動防止用のゴムリングですが、これを取り外すと取替えの部品がなさそうですが、劣化してひび割れているものもあったので全て切り捨てました。
メーカーに部品の在庫があれば良いですが、なければ別の車種から流用することも検討しなくてはいけませんね…。
また、バッテリーケースの内側についているスポンジ状の緩衝材もはぎ取りました。

(3) 頑固な油汚れは洗浄すべし

油汚れは極力すべて落とします。
フレームで汚れがひどいところはあまりないと思いますが、トップブリッジを外した後のベアリング周辺のグリスはしっかり落としておいた方が良いと思います。
・・・というより、落としておかないと困るそうです。
その理由は、ダイアモンドコートを施して釜入れ(焼き付け)する際に、ベアリングの油が熱で溶けて流れ出てしまい、塗膜を痛めるからだそうです。
特にスイングアームのスプロケット付近はかなり汚れていると思うので綺麗に洗ってください。

(4) マスキングすべし

塗料が乗って欲しくないところにはマスキングをしておきます。
とはいっても、厳重にマスキングする必要なく「ここはマスキングしてください」ということが先方に分かる程度にマスキングテープを軽く巻いておくだけで良いそうです。
本格的なマスキングは西村コーティングさんでやってくれるそうです。
ボルトのネジ穴については、そのまま塗装して完成後にネジ山を再度切り出すという方法と、ネジ穴にあらかじめ捨てネジを差し込んでおく方法の2種類あります。
どちらでも良いと思いますが、今回は後者の方法をとりました。

(5) 箱に分けるべし

今回のようにシルバーとブラックの2種類の色で塗装してもらいたい場合は、あらかじめ色ごとに箱分けしておいて欲しいとのことでした。
客の中にはパーツ自体に「黒」とか「銀」とかシールを貼って区別してくる人もいるそうですが、意外と仕分けがたいへんなんだそうです。
その際、注意するのが、必ず箱ごとに塗装色とパーツの個数を記載したメモを入れること、つまり、「この箱には○色に塗装して欲しいパーツが○個入っています」ということを記載したメモを同梱することです。
たくさんの部品を扱うので、数を把握するためにも部品数の表示はやっておいて欲しいとのことでした。

以下、『ダイヤモンドコート発注レポート(後編)』へつづく

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です