ハザード付左ハンドルスイッチ【ゼファーベース】

はじめに

III型カタナの反応の鈍いノーマルウィンカーと、いちいち戻さないといけないウィンカスイッチを「プッシュキャンセル式」のスイッチにバージョンアップしましょう。
ウィンカスイッチをプッシュキャンセル式のものと交換するためには、ノーマルの左ハンドルスイッチ一式を交換しないといけないのですが、せっかくなのでハザードスイッチ付きのハンドルスイッチに交換します。


なお、このバージョンアップ法はロードライダー’96年11月号に掲載されたBLANCA(旧Hoya☆Pee)さんの記事『小さな事からコツコツと2』を元に工作を行っています。
また、このページを編集するにあたり、バージョンアップ法の発案者であるBLANCAさん、パーツ番号などの情報を提供していただいたジャジ男さん、貴重な雑誌の記事を提供していただいたCABINさん他、たくさんのIII型乗り関係者の方々にご協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます、ありがとうございました。

なお、現在はTNKエンジニアリングからIII型用の左ハンドルスイッチが販売されていますので、工作に自身がない方はそちらをご利用ください。

 

ゼファー400用左ハンドルスイッチ

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今回使用するスイッチハウジングです。
パーツ番号: カワサキ 46091-1661 HOUSING-ASSY-C
<搭載れていることが確認できた車両>
カワサキ ゼファー400(ZR400C-980**)
カワサキ ZZR400(93年式、ZX400N-002***)
ここに記載した以外にも使われている車両があるかもしれませんし、年式によっても違ってくるかもしれません。
中古部品店やヤフオク等で探す場合はスイッチハウジングの形状や、それから伸びているコード等を見比べながら判断してください。
ちなみに、平成19年2月現在の新品の価格は9,424円でしたが、同時期のヤフオクでは3000円くらいから中古品が出品されていました。
なお、各色の配線がスイッチハウジング内でどこにつながっているかについては下図で判断してください。

ウィンカリレーの交換

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左ハンドルスイッチの交換行う前に、III型に最初から搭載されているウィンカリレーを交換する必要があります。
単にウィンカをプッシュキャンセル式にするだけならウィンカリレーを交換する必要はありませんが、ハザード機能を加えると前後左右のウィンカを同時に点灯させる必要があるため、リレーにもそれなりの電流を流すだけの許容能力が求められてきます。
III型に最初から搭載されているウィンカリレーは、そもそも前後左右4灯のウィンカを同時に点灯させることを想定していないため、そのまま使うとリレーが壊れる可能性があります。
また、ウィンカリレーを交換すると、ノーマルのIII型ではワンテンポ遅れて起動していたウィンカの反応を早くさせるというメリットもあります。
そのため、まずウィンカリレーを交換しますが、ここではカワサキ系のバイク(GPz,ZRX等)のリレーを利用します。
ネットオークション等で中古パーツ屋を買うのも良いですが、意外と新品のほうが安かったりする場合もあるので、新品と値段を比較して購入を検討するのが良いかと思います。
なお、このウィンカリレー以外のものも流用できる可能性がありますが、利用できるかの判断は、リレー本体に「20W×4」または「MAX 4BULBS」等と刻印されているかどうかで判断してください。

III型のウィンカーリレーは右サイドカバーの下に取り付けられています。
そのリレーについているL字型カプラを外して、そのまま用意したカワサキ系のリレーに差し変えてください。(写真のBとL(赤い網掛けの部分)に差し込みます)
次に平型雌端子を取り付けたコードを、リレーの余った端子(Eと刻印されている端子)に差し込みます。
これがアースなのでコードのもう一方の端を適当なところに接地します。(バッテリーの(−)と接続するのが簡単です)
これで、ノーマルの時よりもウィンカスイッチを入れたときの反応速度が格段に上がったはずです。

《 補足 》

ウィンカの反応を良くする目的として、またはハザード機能に対応させる目的のため、リレーをまるごと自作してIC化するという方法もあります。
本来は、ウィンカをLED化するための事前工作なのですが、消費電力もおおむね1/10になりますし、今後ウィンカをLED化したいと思っているならこちらの方法もお勧めです。
なお通常のリレーからICリレーに変更した場合、ウィンカ点滅中に「カチッ、カチッ、…」という音がまったく鳴らない、電球が球切れしても点滅のスピードが変わらない(点滅が早くならない)などの違いがあります。
ICリレーを製作する場合、中学校技術家庭科レベル程度の電子工作技術が必要になりますが、そんなに難しい工作ではありませんし、費用も2000円程度で製作できます。
詳細はgizmoさんのサイト『gizmo with SRX』を参照してください。こちらにICウィンカリレーの製作方法が公開されています。

コンバートハーネスの製作

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次にハンドルスイッチです。
今回使用するハザード付ハンドルスイッチは、先に記載した物を使用しますが、用意したハザード付きのハンドルスイッチはカプラが2個(110型9極、110型4極)付いていると思います。
大きい方(9極)のカプラがIII型のノーマルのカプラとサイズが同じなので簡単に取り付けられるという訳です。(もちろん中にある端子の配列は異なります)
小さい方(4極)のカプラは使わないので無視してください。
なお、この小さい方のカプラ(110型4極)については、切る等して完全に取り去ってしまっても結構です。
ちなみに、カプラのオスかメスかの判断は「カプラの形状」ではなく「カプラの中にある端子の形状」を基準に判断します。
…なので、写真中央の9極カプラは、「オス」側のカプラということになります。

今までこのHPで紹介してきた方法では、この大きい方(9極)のカプラの内部端子をいったん全部取り外して、III型に合うように並べ替えて再度差し直す…という方法をとっていましたが、このままだと結局短すぎてIII型のメインハーネスまで届かないので、適当なところでコードを切って延長するか、個別に延長ハーネスを製作しなければなりませんでした。
そこで、工作の簡易化と、材料の破損というリスクの軽減のため、用意したハザード付左ハンドルスイッチには何も手を加えず、別途、コンバートハーネスの製作方法を掲載することとしました。
必要な材料は以下のとおりです。

  • 110型9極カプラ(オス、メス)セット ×1個
  • 0.75sq〜1.0sq程度の太さの配線コード(16) ×9本
  • 丸ギボシ(オス) ×2個

カプラは最寄りのカー用品店かバイク専門店等で買うことができます。
インターネットで購入する場合は『配線.com』等があります。
配線コードは9本とも同じ色でもいいですが、配線の取り違えをなくすためにも多くの色を準備をしたほうが良いかもしれません。
配線コードの長さ16cmというのは、今から作るコンバートハーネスをゼファーの左ハンドルスイッチに接続したとき、ノーマルのIII型左ハンドルスイッチのコード(約66cm)とほぼ同じになる長さです。
バーハンドルにしてる方や、アップハンドルにしてる方などはそのつど長さを適当に延長してください。
よほど過激なアップハンドルでなければ+15も延長すれば十分だと思います。
III型の場合、スイッチから引き出された配線は燃料タンクの下でメインハーネスと連結されているので、多少長すぎたとしてもタンクの下で束ねて結束しておけば大丈夫だと思います。

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直接関係ありませんが、上写真がIII型のノーマル左ハンドルスイッチと、流用に使う各車の左ハンドルスイッチです。
ゼファー400にしてもXJR400にしても、スイッチから伸びたコードはヘッドライトカバーの中でメインハーネスと接続されているので、それほど長さを必要としないのですが、III型の場合は燃料タンクの下でメインハーネスと接続されているので、前者の物とこれだけ長さが違っています。

【 カプラ1段目 】

図ではメス(♀)側がハンドルスイッチ側になります。
配線の色は、見分やすいようにしているだけで、特にこの色にしなければならないということではありません。

配線の色はゼファー用の左ハンドルスイッチの色に準じて記載しています。

【 カプラ2段目 】

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カプラ2段目の配線3本(赤黒、赤黄、青黄)は、それぞれヘッドライトに電気を導く配線ですので、気になる人は他の配線よりも太くしても良いかもしれません。(でも1.25sq以上にする必要はないと思います)

【 カプラ3段目 】

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完成したコンバートハーネスをゼファー用の左ハンドルスイッチに取り付けて完成です。
メインハーネスと連結する際は、燃料タンクを取り外した後、110型9極カプラをメインハーネスのそれとつなぎ、丸ギボシ端子は 茶→青白、青黄→黄白 にそれぞれ取り付けます。
燃料タンクを取り付ける前に、1度各ボタンの動作テストをすることをオススメします。仮に、動作不良の場合は再度配線の並び等を見直してみてください。

 

 

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